起業を考えている方にとって、タイミングはとても難しいです。老若男女だれでもできるため、極端な話では今からしようと思い立ったら、すぐにすることも可能です。
しかし、行き当たりばったりでしてしまうと、長く続かなかったり、思い描いていた会社とは違うものになったりしてしまうこともあります。
そのため、「タイミング」はとても重要です。この記事では、起業にベストなタイミングについて提案します。
日本では4月に起業することが多い
日本国内では、毎月1万社近くの法人登録が行われています。1年の12ヶ月あるうち、4月に登録する会社が多く、それ以外はあまり差がありません。
日本では4月が新年度とされており、この時期に開業すると多くの会社と同じく3月末を決算月としやすいためです。
一方で、決算期が他の会社と一緒になると、税理士の業務が集中して依頼を断られてしまうこともあり、デメリットとなってしまう可能性も考えられます。決算月は企業の判断で自由に設定ができるため、12ヶ月のうち何月がベストということはありません。
起業するベストなタイミング
何月に開業しても良いのであれば、ベストなタイミングは自分自身にあるといえます。
そこで、起業すべきタイミングかどうか見極めるためのポイントを紹介します。
- いつまでにするのか期限を決める
- 関連のある業界で下積み・副業をする
- 事業計画や資金計画を明確にする
- 時代を見極める
それぞれ詳しく解説します。
いつまでにするのか期限を決める
まず大切なことは、いつまでにするのか期限を決めましょう。起業への一歩を踏み出すのは、とても勇気がいるものです。そのため、いつかやろうと考えているとなかなかその一歩を踏み出すことができません。
また、具体的な期限を決めることで、今やるべきこと、この後にすべきことというように優先順位を決めやすく、計画的に準備を進めやすいです。その準備が揃ったときこそ、ベストなタイミングです。
関連のある業界で下積み・副業をする
経験のない分野での起業を考えているのであれば、まずは関連のある業界での下積みや副業を始めてみるのもひとつの方法です。
実際に働いてみることで、その業界の裏側や携わる人しか知ることのできない知識を身につけることができます。
また起業に一歩踏み出すことができない方は、副業として働きながら起業するという方法を選択することも可能です。
事業計画や資金計画を明確にする
起業をしてから事業契約や資金計画を練ることも可能ですが、長く続けるためにも事前にしっかりと計画を練っておくことをおすすめします。
いくら良い商品やサービスであっても売上が伸びず、会社の現金や預金といった資金が無くなってしまえば、閉業や倒産を考えなければなりません。
会社の支出と収入のバランスを操る、資金繰りは非常に重要です。そのためには、まず今ある資金を確認し、この先どれくらいの支出があるのかなど未来の事業を想像し計画する必要があります。
時代を見極める
いくら良い商品やサービスであっても需要がなければ売れません。時代にあった商品やサービスであるかという点は非常に重要です。
例えば、コロナ禍のときにマスクを製造販売する企業が増え、業界は多くの利益を得ました。
しかし、今同じ事業を始めても思うような利益は得られないでしょう。その時代の流れを見極めて、消費者の需要にあった商品やサービスを提供することが利益を得るためには必要です。そのためにも、テレビや新聞、SNSなどで常に新しい情報をキャッチし続けましょう。
まとめ
起業にベストな時期はなく、自分が「このときだ!」と思ったタイミングがベストです。
きちんと事業計画や資金計画を練っておらず、時代の流れも確認していなければ、せっかく起業をしても稼ぐことは難しいでしょう。
また、一攫千金を狙っている場合を除き、稼ぎ続けるということが大切です。そのためにも、今の流れを確認するだけでなく、数年後、数十年後を想像しながら、時代の流れを先読みしていく必要があります。起業はゴールではなく、スタートです。問題なく走り続けていくためにも、念入りに下準備しておきましょう。