会社などで働いている方の中には、起業を検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、起業は向き不向きがあります。そこで、起業に向いている方の特徴と、独立を成功させるポイントをまとめました。
起業に向いている人の特徴
起業に向いている人は、以下の特徴を持ち合わせています。まずは自分に適性があるか、振り返ってみましょう。起業に向いている人の特徴を解説します。
忍耐力や責任力がある
起業の準備だけでなく、事業を運用していくときは、さまざまな問題や困難に直面します。楽しいことや順調なときばかりではありません。むしろ、大変なことの方が多いでしょう。
起業には、上手くいかないことがあってもコツコツ取り組む姿勢が求められます。また、起業後はトラブルなどが起きてもすべて自分で責任を持って対応しなくてはなりません。問題が発生しても、他人のせいにすることなく着実に向かう覚悟が必要です。
お金の管理ができる
起業はすべての管理を自分で行います。金銭管理も例外ではありません。特に法人として独り立ちする場合、固定費や変動費など会社の資金状況も含めて管理します。個人事業主でも、確定申告の際に収入や費用を明確にしておく必要があります。
お金の管理がきちんとできない方が起業しても、上手くいかないでしょう。起業で成功したいなら、普段からお金を細かく管理する習慣を身に付けてください。
フットワークが軽い
起業は一から事業を始める関係上、さまざまな決断や行動が求められます。これらは事前にすべてわかるわけではないため、自分で動いて確かめなくてはなりません。フットワークの軽さは、そのまま起業の成功につながります。
普段からこまめに動くだけでなく、トラブル時の対応も重要です。起業で成功している方の多くは、臨機応変に対応できるスキルを身に付けています。
理論的な思考ができる
起業するうえで、理論的な思考は欠かせません。ここでいう理論的な思考とは、難しいことを理解する力というよりは、複雑な問題をシンプルにして解決に導く力を指します。問題点を洗い出し、適切に処理する力のある方は、起業でも成功できるでしょう。
コミュニケーションを苦に感じない
起業するうえで重要なのが、コミュニケーション能力です。起業に向けて準備をする際は、さまざまな人の力を借りる必要があります。このとき適切に必要なものを伝え、助けを借りられる方は、起業で成功できるでしょう。
コミュニケーションと聞くと、仲間と話し合う力を想像する方もいるかもしれません。それももちろん必要ですが、起業の際は自分と異なる立場の人たちと会話する力も求められます。
起業に向いているかをチェックする際は、以下の行動がとれるかを振り返ると判断できます。
- 困ったときに周りの人に助力やアドバイスを求める
- 相手の話を聞いて言いたいことやしてほしいことを正確に読み取る
これらの力は訓練で身に付けることも可能です。コミュニケーションに不安がある方は、身近な人に助けを求める訓練や、話を聞く訓練を積むところから取りかかりましょう。
起業を成功させるポイント
起業に向いている特徴があっても、準備などをおろそかにしてはうまくいきません。起業を成功させるために抑えておきたいポイントを解説します。
起業の目的を明確にする
起業する際に目的があやふやだと、途中で方向性がブレてしまい失敗してしまいます。モチベーション維持も難しいでしょう。起業を成功させるには小さい作業をコツコツ続けなくてはならないため、目標が定まっていないと迷走してしまいます。
起業する際は、目標を明確に持ちましょう。まずは「なぜ起業するのか」という点から考え、それをもとに起業の目的を立ててください。
資金準備は余裕を持って
どのような事業でも、起業にはお金がかかります。事業を始めるための資金だけでなく、利益を得るまでの生活費も必要です。資金準備は余裕を持って行いましょう。
起業する事業により必要な費用は異なります。費用を準備する際は、必要な費用を漠然と調べるだけでなく、細かく金額も調べて計算しておきましょう。あわせて、利益が出るまでの生活費も細かく計算して用意します。
生活費は、利益が出るタイミングにより必要な金額は異なりますが、大体3か月~半年分は用意しておくと安心です。
利用できる制度がないか探してみよう
国や地方自治体は、起業の際に活用できる制度を多数用意しています。助成金や起業相談など、活用できるサービスは実にさまざまです。これらの制度を利用できないか調べておくと、起業で発生する金銭・作業の負担を軽減できます。
国や自治体で活用できる制度は、インターネットで調べられるほか事業を興したい土地の商工会議所などでも教えてもらえます。まずはこういった場所で相談するのもおすすめです。
まとめ
起業はどのような事業でも大変なことには変わりません。活動する前に、自分が起業に向いているかよく考えたうえで取りかかりましょう。また、必要な準備は入念に行ってください。