商品やサービスを売るのに欠かせないマーケティングですが、現在はオフラインよりオンラインでのマーケティングが注目されています。これはなぜなのでしょうか。オンラインマーケティングの重要性と、基本のやり方を解説します。
オンラインマーケティングとは
オンラインマーケティングとは、オンライン上で行われるマーケティング活動や、広告などの施策を指す言葉です。代表的なものとしては、以下のものが該当します。
- 検索エンジンの有料プロモーション
- ダイレクトメール
- SNSアカウントの投稿
複数のチャネルを使い分け、既存・新規顧客にアピールして商品やサービスの利用を促すことが目的です。最適な活動ができれば、費用を抑えつつ商品やサービスのターゲットへアピールできるようになります。
オンラインマーケティングの重要性
従来、マーケティングの主流は店舗やその宣伝活動などのオフラインが中心でした。そこに新型コロナウイルスの影響により、オフラインでの活動が難しくなります。結果、オンラインマーケティングが重要視されるようになりました。
コロナ禍がある程度落ち着いた今も、オンラインマーケティングの重要性は変わりません。新しい生活様式に合わせて消費者にアピールするには、オンラインマーケティングに積極的に取り組む必要があります。
オンラインマーケティングの基本的なやり方
オンラインマーケティングには、さまざまな方法や施策があります。まずは基本のやり方をおさえましょう。オンラインマーケティングの流れを解説します。
市場分析とセグメンテーション
まずは自社の業界やその市場を調べましょう。
- 業界内外の現状や環境
- 自社の強みや特徴
- 顧客や消費者ニーズ
- 自社の課題点
分析方法としては、以下の方法がよく使われます。
名称 | やり方 |
PEST分析 | 外部環境を政治(Politics)・経済(Economy)・社会(Society)・技術(Technology)の4要因に分類し、自社に与える影響を読み取る |
3C分析 | 顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)を軸にして市場環境を分析する |
SWOT | 自社のない外部環境を、強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の4つに分類・分析する |
分析を終えたら、セグメンテーションに移ります。セグメンテーションは、顧客や市場を基準ごとに分類し、グループ化する方法です。顧客の属性や行動パターンを基準に分類し、分類ごとに効果的なアプローチを考えます。
ターゲティングとポジショニング
セグメンテーションができたら、次は自社の強みを発揮できる市場や顧客を絞り込みつつ、調査を進めます。これがターゲティングです。自社・市場・顧客をより深く絞り込むことで、マーケティングの対象を確定します。
ターゲティングが確定したら、次は競合他社との差別化を考えます。これが、ポジショニングです。他社にはないポジションを独占できれば、それをもとにターゲットとなる顧客へアピールできます。自社の強みを活かせる立場はどこか、考えながら決定しましょう。
マーケティングミックス
すべての作業が終わったら、これまでの作業で得た情報をもとに、マーケティングミックスを行います。これは、以下の要素を組み合わせてマーケティング施策を策定する作業です。
- Product:製品
- Price:価格
- Place:流通
- Promotion:広告
これまでの調査がしっかりできていれば、効果的な手法が自然と分かるようになるはずです。施策がうまくいかない場合は、これまでの高低に不足分がないか振り返り、不足分を補いましょう。
実行と評価
施策が策定できたら、実行に移ります。なお、マーケティングはただ実行すればいいものではありません。きちんと効果が出たか評価する必要があります。実行前・後で求めていた効果が出たかをチェックしましょう。
うまくいった施策もうまくいかなかった施策も、評価の要因を分析します。成功例はそのまま活かしつつ、新たに発生した課題の解決に取り組みましょう。
まとめ
オンラインマーケティングは、これから重要な地位を占めていく要素です。さまざまなやり方がありますが、詳細な分析を行い、的確な施策を実行する点は変わりません。まずは自社やその環境・顧客を分析するところから取りかかりましょう。